お台場から奄美大島までフェリーで行けた頃の話 その3(2日目。東京湾〜鹿児島。)
ということで翌朝。寝て起きたら海の上でした。ですよね。
夜明け前に目覚ましセットして起きた。5時半頃。
中央で煤けているのは船の煙突からの排気。
結局朝日らしい朝日は拝めず。二度寝した気がする。
7時頃には空も海も青色に。
陸地が見えているとネットが繋がった。
紀伊半島沖を越えて室戸岬まで、紀伊水道は揺れるぜとアナウンスが有った。
そして7時半過ぎ、激渋朝食が攻めてくる。
海を見ながら食える。思い返すとなんたる至福か。
飯を食い終わると快晴だった。
部屋に戻って漫画読んでたら一瞬で昼が来た。
旨い。食って読書しかしてない。
デッキで、海にちなんだ読書をすすめる。他にすること無い。
著者堀江謙一は(戦前の生まれとはいえ)24歳で太平洋単独航海を成し遂げている。
行間に狂気が滲んでた読後感を覚えている。
本は寄付した。
バーもとてもいいんだけどコーヒーしか出してない。
そうこうしていると夕日が。
暮れるわ。
のんびりしているのに一日が異常に早い。
日が落ちて海はまた鉛色に。
18時に夕飯。エビフライ定。飯の時間に生活リズムを支配される。
七時前。この時間の海も良い。右奥に見えているのは四国の灯。
四国の何処かの灯台。ほかにも撮ったけどまぁブレている。
10時前、鹿児島の志布志港に到着。
月がさした。外国の港みたいだ。
接岸。
チラホラと降りていきます。
船のスタッフなのだろうか。皆とは別に一番最後に降りる人と、子どもたちのお迎え。
お台場と鹿児島を往復する暮らしってどんな具合なのだろう。
まともな遠景の夜景の写真は全然無い。
ぼんやりと港が近づいてきてまた離れていったボケた写真を眺めていると、
なんだか夢だったような気がしてくる。
零時頃、鹿児島を出る。
明日朝には奄美大島だ。することもないし、さくっと寝た。
この日は一切陸地を踏んでいない。